講義内容
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環境
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対馬の昆虫∼バッタ目を中心に
村井 貴史
大阪市立自然史博物館 外来研究員
講義実施日時2022/11/29日本産バッタ目昆虫相、沿岸性クラゲ相を調べています。対馬は非常に重要な地域で、その豊かな環境と多様性が保たれるよう願っています。
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対馬で最も身近な天然記念物・ツシマテンの生態と対馬の森
大河原 陽子
井の頭自然文化園 飼育展示係・博士(理学)
講義実施日時2022/10/19木質バイオマスに係るコンサルティングを専門とし、全国各地で地域密着型の事業化支援や自治体の計画策定等の支援に従事。対馬市ではバイオマスによるESCO型事業を行う株式会社エネルギーエージェンシーつしまの設立に携わり、現在代表取締役を務める。経済産業省、林野庁等の官公庁の委員会委員を歴任し、国の政策調査や政策提言などにも関与。(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会理事としても活動。
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食品付加価値について
内野 昌孝
東京農業大学応用生物科学部生物応用化学科 教授
講義実施日時2022/9/26せんだんごの研究で10年以上対馬に通い続けています。前任の先生の調査期間を合わせると数十年に渡ります。対馬にはこれ以外にかばしこ米や赤米、対州そばなど独特の食品、食文化がありとても興味深く感じています。対馬独自の食品について特徴を科学的に解明し、現代にあった出口を皆さんと一緒に考えていきたいと考えています。
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獣医師から学ぶ最新獣害対策~効率的な農地の守り方~
箕浦 千咲
株式会社野生動物保護管理事務所 研究員・獣医師
講義実施日時2022/9/212016~2020年の4年間、ヤマネコセンターで環境省の獣医師として勤務し、対馬で暮らすうちに、対馬の自然や住民に大きな影響を与えているツシマジカの問題を意識するようになりました。野生動物の保護管理手法や獣害対策についての専門知識を身につけて、いつか対馬の人々や貴重な自然に恩返しをしたい…と思い、今の会社に転職しました。対馬への恩返しの第一歩として、獣害対策についてのお話をする機会を頂けて嬉しく思っています。
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種の保存法とツシマヤマネコ保全
松岡 法明
環境省九州地方環境事務所対馬自然保護官事務所 首席自然保護官
平成17年環境省入省。松本、十和田、奥多摩、妙高高原の現地事務所において、国立公園や国指定鳥獣保護区の管理、シカ対策、ライチョウ調査等に従事。平成26年より大船渡自然保護官事務所にて国立公園を活用した震災復興のとりくみ(グリーン復興プロジェクト)、平成29年より福島地方環境事務所において東京電力福島第一原子力発電所事故後の除染作業により発生した土壌等の中間貯蔵施設への輸送等の業務に携わり、令和2年4月より現職。
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プラスチック学~素材・成形・用途から海洋プラごみの再利用
林 光邦
株式会社テクノラボ 代表取締役
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せんだんご学~食品化学の視点でみた対馬固有の伝統食品~
岡 大貴
東京農業大学応用生物科学部農芸化学科 准教授
専門は食品化学、食品製造学です。せんだんごの伝承および速醸化に向けた酵素学的アプローチの研究を対馬で行っています。
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気候変動による自然環境への影響と未来に向けて取り組むべきこと
小出 大
国立環境研究所 研究員
専門: 植物生態学、気候変動、森林 略歴: 2012年3月横浜国立大学大学院環境情報学府環境生命学専攻博士課程後期修了後、横浜大学大学院、森林総合研究所の職員を経て、2015年より国立環境研究所の研究員に就任。2019年より、国立環境研究所気候変動適応センターの任期付き職員として勤務。 研究テーマは、陸域生態系(主に植物)における気候変動影響の検出と将来予測・適応 市民への一言: 2012年に開催された島おこし実践塾に1期生として参加して、ディープな人々との繋がりが出来て以降の対馬との付き合いとなっています。地域振興や食関連の関わりがこれまで多かったですが、これを期に私の専門ある気候変動と自然環境との関わりについても対馬に貢献できれば幸いです。楽しみながら気候変動影響を見られる活動を一緒に探れたら良いですね。
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動物園学ーツシマヤマネコをはじめとする希少野生動物の域外保全ー
坂本 英房
京都市動物園 園長
獣医師で学芸員。1960年福岡県生まれ。山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了。京都大学大学院理学研究科博士後期課程指導認定退学。福岡市役所での勤務を経て1988年から京都市動物園勤務。最初の6年間は動物飼育に、その後は獣医師として臨床に携わるとともに学芸員として教育普及活動に従事。京都市動物園のツシマヤマネコ保護増殖事業への参画に携わる。2020年に園長就任。
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外来生物と生物多様性保全-ツマアカスズメバチ防除のこれまでとこれから-
五箇 公一
国立研究開発法人国立環境研究所生物多様性領域(生態リスク評価・対策研究室) 室長
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動物生態・行動学~対馬カワウソ研究を例に~
佐々木 浩
筑紫女学園大学現代社会学部現代社会学科 教授
専門は動物生態学です。長崎県松浦市青島でイタチの研究をして九州大学から博士号を頂きました。対馬とのご縁は、35年以上前のヤマネコ調査の手伝いやイタチ調査から始まり、2017年からカワウソとイタチの生息状況調査を行っています。カワウソが韓国から流れ着き、日韓の協力で対馬が日本で唯一のカワウソ生息地になることが可能になっています。また、シベリアイタチが激減しており、その保全も急務です。シカによって対馬の生態系が大きく変化しているため、生態系の調査研究、保全が大事であると思います。
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対馬の植物と西表の植物
山本 武能
琉球大学熱帯生物圏研究センター ポスドク研究員
専門は植物分類学。2016年kら2019年にかけて島おこし協働隊・生物多様性保全担当として対馬に住んでいた。対馬のどこにどのような植物が生息しているのか、またそれらは急増したシカ・イノシシによってどのような影響を受けているのかに関心をもって調査を行っています。講義では対馬の植物について、特にその「分布」の観点から特徴や魅力をご紹介すると共に、調査によって明らかになりつつあるその現状についてお話できればと思います。