講義内容
web講義
環境
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島嶼生物学と対馬の生き物
伊澤 雅子
北九州市立自然史・歴史博物館 館長
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対馬の鳥と鳥類学
高田 陽
対馬市島おこし協働隊/明治大学大学院農学研究科 学生研究員/大学院生(博士課程)
市民科学、生物多様性保全が専門の大学院生です。対馬には2017年の島おこし実践塾への参加以来、縁があり、対馬の自然に魅せられて、2020年4月より島おこし協働隊として活動しています。『対馬の鳥と自然』という図鑑では鳥類の説明とバードウォッチングの楽しみ方について執筆いたしました。対馬と野鳥の関係を知ることで、バードウォッチングが楽しくなると思います。ぜひ実際に身の回りの野鳥も観察してみてください!
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養蜂学-対馬のニホンミツバチと生態
高橋 純一
京都産業大学総合生命科学部生命資源環境学科 准教授
私は大学生の頃から、ミツバチの生態や絶滅が危惧される生物の保全に関する研究を行 っています。対馬には1999年から毎年ミツバチ調査のため訪島しています。ご存じだと思 いますが、対馬のニホンミツバチの養蜂は、世界的に見ても非常に価値のある伝統文化で す。講義では、ミツバチの伝統養蜂に関する話だけでなく、私が対馬で進めている研究で 明らかになったニホンミツバチの生態や対馬産ハチミツの特徴についても解説します。さ らに対馬におけるミツバチや生物多様性の保全について皆さんと議論ができることを楽し みにしています。
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龍良山に学ぶ森林生態学
真鍋 徹
北九州市立自然史・歴史博物館 学芸員
専門は森林生態学です。台風などによる樹木の枯損状態や、その後の林の修復過程を調べてい ます。対馬では、龍良山の照葉樹極相林の様子を、1990年以来、見続けています。龍良山 の森林でも、巨木の枯損が度々起きています。そして、巨木の枯損によって明るくなった 場所(ギャップと呼んでいます)では、様々な樹木が生育し、ギャップが閉じていく様子 (=自然に林が修復されていく様子)がみられます。
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PM2.5が捉える地球環境問題
中山 智喜
長崎大学環境科学部 准教授
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水文地理学-島の水環境
小寺 浩二
法政大学文学部 准教授
30年以上にわたって、国内外の様々な地域で「水環境」の種々の課題に関する調査・研究を行ってきましたが、その中でも「島嶼の水環境」は主要なテーマとして継続して取り組んで来ました。伊豆諸島や南西諸島での研究が多かったのですが、長崎県でも、五島列島・壱岐島・平戸諸島に引き続き、対馬での調査を数年来継続してきました。 具体的なデータを用いて、他の島嶼との比較の元に「対馬の水環境」の特徴についてわかりやすく解説しますので、今後の対馬の水環境保全について意見交換できれば幸いです。