プログラム内容(2026年度)
オンライン講義
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対馬に関するさまざまなオンライン講義を通じて、今まで知らなかった対馬の魅力や課題を知ることで、対馬を多様な角度から見つめる視点を養います。
※講義はZoomによるリアルタイム配信でお届けします。
※過去の講義や見逃した講義も動画で視聴可能です。(一部を除く)
※2025年度まで開講された対馬グローカル大学のアーカイブ講義も一部ご覧いただけます。

環境分野
対馬の自然の成り立ちや東アジアの生き物にとっての対馬という場所の面白さを学び、自然環境と生活とのつながり、対馬の自然の今と将来について考えます。2026年度は特に「海ごみ」「エネルギー」「ネイチャーポジティブ(自然再興)」といった、島の環境を守り活かす実践的なテーマにも注力します。

社会・しまづくり分野
いつまでも暮らし続けられる対馬を目指し、市民協働、教育、医療福祉、国際関係など、様々な面から持続可能な地域社会のあり方を学びます。今年度は、地域の生活インフラを支える「エネルギー」の課題や、住民が主体となる「海ごみ」対策、地域コミュニティを活かした「食・観光」など、2026年度の重点テーマを「これからの島づくり・持続可能な暮らし」の視点から捉え直します。

経済・ビジネス分野
地域課題を解決するソーシャルビジネスや起業、離島における観光振興、一次産業の活性化など、島独自の経済活動について学びます。循環経済(サーキュラーエコノミー)など2026年度の重点テーマについて、地域の課題解決と持続可能な経済基盤をどう両立させていくかを深く掘り下げます。

文化・歴史分野
対馬の豊かな食や日々の暮らし、伝統行事などの民俗文化、そして国境の島として歩んできた長い歴史の魅力を再発見します。対馬独自の文化・歴史を新たな価値としてどう磨き上げるかを考え、人々に届ける手法についても学びます。

方法論
実践ゼミでの実習に取り組む方や、自ら地域の課題・資源について調査を行いたい方へ、客観的で実践的なデータ収集・分析の方法や研究活動を具体的な実践に結びつけるための取り組み事例等を学びます。

総合・その他
総合的に対馬を捉え、いつまでも安心して暮らせる島づくりを考えるため、SDGs(持続可能な開発目標)や全国の離島振興を学びます。
実践ゼミ
本カレッジは、2026年7月からの8か月間、専門家等による講義を通じて専門的な知見を深める「オンライン講義」(月1~2回)と具体的なアイディアを考える「実践ゼミ」(月1回)との両輪で活動テーマについての学びを深めます。
実践ゼミでは、少人数グループに分かれ、専任講師やスタッフの伴走サポートを受けつつ、受講生同士で交流したり、実践的な調査・研究に取り組みながらアイディアを考えていきます。
最終的に取り組み成果を暮らしや産業に落とし込むことを見据えた「みらい行動計画」を作成、成果発表会「サステナブルアイランドEXPO」で発表、実践に向けたきっかけづくりに繋げます。
活動テーマ(2026年度)
本カレッジでは、サステナブルアイランド実現に向けた優先的な分野を活動テーマに設定しています。複数の活動テーマに同時に挑戦したり、別の地域課題や地域の強みと組み合わせたテーマ設定(例:観光・食×福祉など)も可能です。
選んだ活動テーマについて、取り組んでみたい具体的な内容を決め、「環境」「しまづくり(社会)」「ビジネス(経済)」の切り口から深掘りしていきます。
5つの活動テーマが設定されていますが、具体的な取組み内容は、受講生の自由な発想や講師・受講生間の交流・議論の中で組み立てます。すでに取り組んでいる活動を生かしていくこともできます。
海ごみ
世界的に海洋プラスチックごみは増え続ける一方、対馬では、人口減少と超高齢化が進み、「今後誰が拾うのか」という担い手の問題が深刻化すると考えられます。海を守る活動を、どうすれば持続可能な取り組みや仕事・仕組みへと繋げられるか。解決のための取り組みや必要な調査・研究を考え、具体的なアクションとして形にしていきましょう!

エネルギー
島外からの化石燃料に頼る対馬にとって、エネルギーの持続可能性は地域経済や防災、気候変動対策などの要です。豊かな自然を活かした「エネルギー自給」と「脱炭素化」をどう実現し、そして、個人で何ができるか。島の自立と安心を次世代に繋ぐための新しいアイデアを形にしていきましょう!

サーキュラーエコノミー(循環経済)
資源を地域の中で循環させながら活用することで、廃棄物を減らしつつ地域内で経済を循環させる、離島ならではの持続可能な経済モデルのことです。島の中でお金と資源がぐるぐると回る新しい仕組みをみんなで考え、対馬らしい豊かな未来を紡ぐアイディアを創り出しましょう!

ネイチャーポジティブ(自然再興)
自然を保護するだけでなく、積極的に再生・回復させることで、地域の暮らしをより豊かにしていく考え方です。海・里・森―対馬の自然の現状を観察し、自然の恵みを生かした対馬の伝統的な暮らしの中の知恵を再発見し、未来の暮らしへどう繋げていくか、対馬ならではの「自然と共生する未来」をみんなで考え、形にしていきましょう!

観光(ツーリズム)・食
対馬独自の食文化や豊かな自然環境を活かし、地域の魅力を次世代に繋ぎながら、訪れる人も住む人も幸せにする観光を目指します。資源を消費するだけでなく、守り育てることで地域の価値を高める仕組みを考え、対馬ならではの「持続可能な観光と食」の未来を共に創り出しましょう!

環境実践ゼミ
| ゼミ専任講師 | 清野聡子 准教授(九州大学大学院工学研究院) |
| サポートスタッフ(TA) | 調整中 |
| 受講人数 | 5~6名程度 |
| 活動テーマ | 対馬の豊かな自然環境や生き物の今の姿を、自分の目で確かめ、記録することから始めます。選んだテーマに対して、現場の観察から得られたデータや科学的な視点を大切にしながら、「どうすれば自然の力を活かせるか」「生き物と自然、人間がともに対馬で暮らしていくには何が必要か」という解決策をじっくり考えます。 |
| 専任講師プロフィール・ひと言 | 神奈川県出身。東京大学農学部水産学科卒業。同大学院農学系研究科水産学専攻修士課程修了。博士(工学)。2010年より現職。専門は海岸・沿岸・流域環境保全学、生態工学。 対馬には海も山も自然共生の知恵が詰まっています。ゼミで自然の保全・活用や環境問題の克服をご一緒に進めましょう。 |
しまづくり実践ゼミ
| ゼミ専任講師 | 出水薫 教授(九州大学大学院法学研究院) |
| サポートスタッフ(TA) | 調整中 |
| 受講人数 | 5~6名程度 |
| 活動テーマ | 対馬の暮らしや文化、地域コミュニティが抱える課題を、社会の仕組み(制度)や自治(自分たちの地域を自分たちで運営すること)の視点から紐解きます。選んだテーマを解決するために、どんな仕組みや協力体制が必要か、関係者がどう連携すれば持続可能な「しまづくり」ができるかを考えます。 |
| 専任講師プロフィール・ひと言 | 1964年、福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程修了。専門は政治学(日本の自治体政治過程、韓国の政党政治)。 対馬のみなさんとともに、グローカルに考えられる市民を目指したいと思います。 |
ビジネス実践ゼミ
| 担当 | 山口純哉 准教授(長崎大学経済学部) |
| サポートスタッフ(TA) | ビジネスゼミ修了生(山田 周作 氏) |
| 受講人数 | 5~6名程度 |
| 活動テーマ | 地域社会の多様な問題をビジネスの力によって持続的、発展的に解決するソーシャルビジネスについて学びます。地域社会の課題をビジネスチャンスとして捉えて、島内外の人、モノ、金や情報を活用しながら事業化や社会実装を目指す計画づくりに取り組みます。 |
| 専任講師プロフィール・ひと言 | 地域社会の持続可能性を高めるために、自然や社会に配慮した生産・消費活動のあり方を考えています。多様な人と交わり、気づけば自分の価値観や計画が磨かれている、そんなゼミを一緒につくりましょう! |
年間スケジュール
月1回のオンライン活動(平日19~21時想定)を基本とし、年1回の現地実習等にも参加しながら、活動テーマについての「みらい行動計画」を作成、サステナブルアイランドEXPOにて成果発表を行います。
| 開講オリエンテーション | 7月25日(土)14時~17時 ※オンライン開催 ※参加必須 | 受講方法等の説明、実践ゼミの体験会等を行います。なお、受講生の所属実践ゼミはこの体験会の結果と希望アンケートで決定します。 |
| 第1回実践ゼミ | 8月(平日夜2時間) | 講師・スタッフ、受講生と交流しながらオンライン上で学び合います |
| 第2回実践ゼミ | 9月(平日夜2時間) | 同上 |
| 合同現地実習 | 9月20日(日)~9月21日(月) ※対馬にて現地開催 ※任意参加(ただし参加推奨) | 受講生、講師スタッフの対面での顔合わせと活動テーマに関する対馬の現場を見学・体験します。 ※来島旅費、市内宿泊費、食事代は 参加者負担です ※島外参加者の島内移動は公用車によります。島内参加者は、自家用車での参加をお願いします |
| 第3回実践ゼミ | 10月(平日夜2時間) | 講師・スタッフ、受講生と交流しながらオンライン上で学び合います |
| 第4回実践ゼミ | 11月(平日夜2時間) | 同上 |
| 第5回実践ゼミ | 12月(平日夜2時間) | 同上 |
| 第6回実践ゼミ | 1月(平日夜2時間) | 同上 |
| 第7回実践ゼミ | 2月(平日夜2時間) | 同上 |
| サステナブルアイランドEXPO | 2027年2月28日(日) ※対馬にて現地開催 ※原則、現地参加必須 | 対馬に関する研究や実践活動に取り組む対馬内外の研究者や学生、企業関係者、実践家、カレッジの受講生等がそれぞれの取組成果や課題を共有し、ニーズ・シーズをマッチングするイベントです。 実践ゼミ受講生は、本イベントでのみらい行動計画発表を通じて成果のブラシュアップを行い、企業や大学、市民など多主体による共創のきっかけづくりを目指します。 ※来島旅費、島内宿泊費、食事代は 参加者負担です |
◎ 現地会場について
対馬市では、島内外の多様なアクターによる協働と共創を通じて、島の課題解決と自立的な産業づくりを目指しています。その一環として、旧対馬市立乙宮小学校(豊玉町)にて、市民など誰でも利用できるインキュベーション拠点機能や連携企業・大学等のサテライト機能をもつ施設の整備を計画しています。
カレッジでは現地実習や成果発表会の現地会場としても積極的に利用し、今後の施設整備の方向性にもフィードバックしていきます。

◎ みらい行動計画について
実践ゼミでの研究・調査活動の成果を踏まえて、受講生自身が今後、どのように活動テーマに取り組んでいくのかという「みらい行動計画」を作成、サステナブルアイランドEXPOで修了発表していただきます。
修了発表いただいた受講生には、対馬市長(学長)名での修了証を交付します。

運営体制
実践ゼミ活動にあたっては、各実践ゼミの専任講師・サポートスタッフの他、実践ゼミ活動全体をコーディネート・統括する運営SV(スーパーバイザー)を以下のとおり設置しています。
運営SVは、ゼミ活動全体のサポートの他、実践・事業化に向けた取り組みについての個別の相談等にも対応します。
| 運営SV(スーパーバイザー)氏名 | 山田 周作 (SCG経営デザインオフィス 代表・中小企業診断士) |
| プロフィール・ひと言 | 長崎県長崎市出身。長崎県庁で20年勤務後、現在は中小企業診断士として主に小規模企業の経営支援を行っています。参加する皆さんのアイデアが持続的な活動となるよう、いろいろなことを一緒に悩み、考えます! |
- 本カレッジでは専任講師と別に、食・SDGs・教育など専門アドバイザーを配置しています。活動テーマや内容について、必要に応じて各アドバイザーの専門分野に基づくアドバイスを受けることができます。